歯茎の腫れは市販薬で治る?原因別の選び方と受診の目安を徹底解説

歯茎の腫れは市販薬で治る?原因別の選び方と受診の目安を徹底解説

歯茎の腫れは市販薬で治る?原因別の選び方と受診の目安を徹底解説の詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

Q1:歯茎が腫れて痛むとき、ロキソニンと市販の歯槽膿漏塗り薬は同時に使っても大丈夫ですか?
A1:基本的に成分が重複しないため、用法・用量を遵守していれば併用は問題ありません。ロキソニン(ロキソプロフェン)は血流を介して体の中からプロスタグランジンの生成を抑えて痛みを止め、デントヘルスなどの塗り薬は外側から局所の殺菌と消炎を促します。ただし、痛み止めで感覚が麻痺している間に患部の感染が深部へ進展してしまう危険性があるため、併用によって痛みが引いても自己判断で長期連用せず、2〜3日以内に歯科受診を検討してください。

Q2:歯茎に白いできものができて膿が出ています。市販薬の塗り薬で穴を塞ぐことはできますか?
A2:市販薬で塞ぐことはできませんし、無理に穴を塞いではいけません。その白い突起は「瘻孔(ろうこう/フィステル)」と呼ばれ、歯の根の先端や歯周ポケット深部に溜まった膿が骨を溶かして歯茎の表面に作った排出口です。表面を一時的に塗り薬で覆っても、骨の奥底にある感染源(壊死した歯髄や歯石)を医療器具で無菌的に除去しない限り、膿は内部に溜まり続けて顎の骨をさらに広範囲に破壊してしまいます。早急な根管治療または歯周外科処置が必要です。

Q3:ドラッグストアで「抗生物質と同じような化膿止め」を薬剤師に相談したら断られました。なぜですか?
A3:日本の医薬品医療機器等法において、化膿の原因菌を直接殺す「内服抗生物質(抗菌薬)」はすべて医師・歯科医師の処方が義務付けられた処方箋医薬品に指定されているためです。細菌の種類(グラム陰性菌・嫌気性菌など)に適合しない抗生物質を不適切に乱用すると、体内の有用な常在菌を殺害するばかりか、薬が効かない薬剤耐性菌(AMR)を生み出す社会的なリスクが生じます。そのため、市販で購入できるのは抗炎症成分や殺菌消毒成分、生薬製剤などに限られています。

Q4:妊婦ですが、歯茎がパンパンに腫れてしまいました。安全に使える市販薬はありますか?
A4:妊娠中は「妊娠性歯肉炎」といって、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の血中濃度上昇に伴い、歯周病原細菌が増殖しやすく歯茎が極めて腫れやすくなります。しかし、妊娠中の独断での市販薬服用、特にロキソニンなどの非ステロイド性鎮痛薬は胎児の動脈管早期収縮などのリスクがあるため絶対に避けてください。外用塗り薬についても自己判断は禁物です。妊娠中である旨を伝えた上で、産科のかかりつけ医に相談するか、安定期に関わらず速やかに歯科医院を受診して局所洗浄などの物理的処置を受けてください。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。