赤痢菌を発見した人は誰?志賀潔の功績と知られざる真相

赤痢菌を発見した人は誰?志賀潔の功績と知られざる真相

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「赤痢菌を発見した人は誰なのか?」という問いに対する明確な答えは、医学者・志賀潔です。1897年(明治30年)12月、北里柴三郎が所長を務めていた私立伝染病研究所において、当時まだ助手になったばかりの志賀が世界で初めて赤痢の病原菌を単離・同定することに成功しました。

この発見の学術的価値がいかに規格外であったかは、学名を見れば一目瞭然です。国際細菌命名規約に基づき、赤痢菌の属名は志賀の功績を称えて「Shigella(シゲラ)」と命名されました。ペスト菌(Yersinia pestis=イェルサンに由来)や結核菌(Mycobacterium tuberculosis)など、世界的に知られる病原細菌の多くには欧米の学者の名が冠されるか、形状や病変に由来するラテン語が付けられています。病原細菌の属名にアジア人、とりわけ日本人の姓がそのまま採用されているのは、医学史上この「シゲラ菌」をおいて他にほぼ存在しません。

志賀が発見した菌は、現在では「志賀赤痢菌(Shigella dysenteriae)」をはじめとする4菌群に分類されています。世界中の医学部で使われる教科書やWHO(世界保健機関)の公式レポートのすべてに「Shigella」の名が記されており、志賀潔の名は不滅の金字塔として今なお世界の感染症医療の現場で呼吸を続けています。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。