うつ病で仕事ができないとお金はどうなる?給付金と生活を守る全知識

うつ病で仕事ができないとお金はどうなる?給付金と生活を守る全知識

うつ病で仕事ができないとお金はどうなる?給付金と生活を守る全知識について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。

療養生活において最も実効性の高い「傷病手当金」と「自立支援医療」ですが、現場では手続きのハードルに直面する当事者が少なくありません。SNSや当事者コミュニティの取材では、「休職してから最初の傷病手当金が口座に振り込まれるまで2か月以上かかり、その間の生活費が尽きかけた」という生々しい証言が多数寄せられています。

傷病手当金の支給条件と正確な計算方法

健康保険の傷病手当金の支給条件は、主に次の4点です。業務外の病気やケガであること、仕事に就くことができない状態であること、連続する3日間の待期期間を含めて4日以上仕事を休んでいること、そして休業期間中に十分な給与の支払いがないことです。

傷病手当金の計算方法は法律で明確に定められています。

「支給開始日以前の継続した12か月間の各月の標準報酬月額を平均した額 ÷ 30日 × 3分の2」

たとえば、月額の総支給額が30万円(標準報酬月額30万円)の方であれば、日額換算で「30万円 ÷ 30 × 2/3 = 6,667円」となります。30日間休職した場合、約20万円が支給される計算です。この給付金は非課税所得となるため所得税がかからず、社会保険料の控除はあるものの、実質的な手取り額は通常勤務時の約8割近くが維持されます。

法改正により、傷病手当金の支給期間は「通算して1年6か月」に変更されています。以前のように「途中で一度復職して再発したら期間が消費されてしまう」という理不尽な仕組みは改善され、出勤した期間を除外してカウントできるようになりました。この点は長期的なメンタルヘルスのケアにおいて心強い改定です。

自立支援医療(精神通院医療)を即座に申請すべき理由

医療費を劇的に削減するのが自立支援医療(精神通院医療)です。通常の保険証診療では窓口負担が3割ですが、この適用を受けると1割に軽減されます。

抗うつ薬や睡眠薬などの処方薬は長期にわたるため、月に数千円単位の差が生じます。さらに前年の世帯所得に応じて「月額自己負担上限額」が定められており、住民税非課税世帯であれば月2,500円、中所得世帯でも5,000円〜1万円程度に抑えられます。市区町村の障害福祉窓口で申請書、医師の診断書、所得確認書類を提出することで発行されます。申請当日から適用される自治体が多いため、通院が決定した時点で速やかに窓口へ赴くのが鉄則です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。