ネット上の進学情報サイトや保護者コミュニティでは、「国の就学支援金や千葉県の私立授業料助成により、私立高校は公立と完全同額で通えるようになった」という論争が頻繁に見受けられます。しかし、これは危険な誤解です。
助成対象となるのはあくまで「授業料」の一部であり、施設設備費、ICT端末購入費、修学旅行積立金、制服代、そして学外講習費などは保護者の実費負担です。3年間のトータルコストで見れば、公立高校と私立高校の間には依然として数百万円規模の実質経済格差が存在します。
また、「東葛飾高校は私服で自由だから学力が落ちた」「県立千葉は浪人率が高すぎる」といったネット上の評判も、極端な誇張が含まれています。東葛飾高校は医学部・難関国立志望者を対象とした専門講座を拡充しており、自由な校風と高いアカデミズムを両立しています。県立千葉の浪人選択者が一定数存在する背景にも、早慶レベルの合格を確保しながらも妥協せず東大・国公立医学部を再受験するという、生徒個人の極めて高い志向性がある点を見誤ってはなりません。