サーキュレーターの導入による費用対効果は、住宅環境研究の現場でも明確なエビデンスとして立証されています。建築設備や家電性能の検証を手がけるハウスケアラボなどの調査分析によると、エアコン単独運転と比較して、サーキュレーターで室内の空気を適正循環させた環境では、冷房効率が約15〜20%向上することが確認されています。
経済産業省資源エネルギー庁の試算データでは、夏の冷房時にエアコンの設定温度を「27℃から28℃へ1℃引き上げる」だけで、約10%〜13%の消費電力が削減できると公表されています。サーキュレーターによって秒速0.5〜1.0m程度の心地よい気流が皮膚表面を撫でると、気化熱の働きで人間の体感温度は約1℃〜1.5℃低下します。つまり、設定温度を26℃から28℃へと2℃引き上げても、体感的な涼しさはそのまま維持できる計算です。
現在主流となっているDCモーター搭載サーキュレーターの消費電力は、中風量運転時でわずか8〜15W程度に過ぎません。1時間あたりの電気代に換算すると約0.2〜0.4円(1kWh=31円換算)という微小なコストです。月間で1日12時間毎日つけっぱなしにしたとしても数百円未満の維持費であり、エアコン側で浮く数千円規模の節電額を考えれば、導入メリットは計り知れません。