インターネットや書籍で誕生花を調べた際、「媒体によって書かれている花が違う」と戸惑った経験はないでしょうか。実は、誕生花には世界共通の公的な定義が存在しません。誕生花が日別で違う理由は、古代ギリシャ・ローマ時代の植物信仰をルーツとしながらも、国ごとの気候風土、開花時期の地域差、さらには各国の園芸協会やフラワー流通業界が独自に設定した歴史的経緯があるためです。
ヨーロッパの神話体系では「すべての草木には神からのメッセージが宿り、生まれた日を司る植物が存在する」と考えられていました。これが19世紀のビクトリア朝時代に花言葉ブームとして体系化され、日本には明治期以降に輸入されました。日本の気候に合わせて7月の季節の花と開花時期に合致するよう再編された結果、複数の「誕生花リスト」が並立する状況が生まれています。
ここでは、日本国内の主要な園芸基準をもとに編纂した、7月の日別誕生花まとめを掲載します。大切な人の生まれた日をぜひ確かめてみてください。
このように日別で異なる意味を持つからこそ、贈る側は「その日ならではの物語」をメッセージカードに添えることができます。画一的なプレゼントになりがちな現代において、日別の由来を紐解く行為そのものが、相手への特別な敬意として受け取られているのです。