ネット上の噂として「若手アナが局幹部やプロデューサーに強要されて脱がされているのではないか」というパワハラ・セクハラ疑惑が囁かれることがあります。しかし、現場の制作体制を取材すると、実態はそのような単純な構図ではありません。
現在の大手テレビ各局では、コンプライアンス委員会によるチェックが極めて厳格化されています。出演者が少しでも嫌がる素振りを見せた場合、露出企画そのものが即座に差し戻される体制が整っています。つまり、現在画面で見られる露出のほぼ100%は、アナウンサー本人の事前同意と「自己表現の一環」としての積極的な参加意志に基づいています。
むしろアナウンサー側にとっての盲点は、「筋肉キャラ」が付与されることによるキャリアの固定化です。一度強烈な肉体美のイメージが定着すると、硬派な政治・経済報道や皇室特番といった厳粛な現場から遠ざけられてしまうリスクを孕んでいます。局アナという会社員の枠組みの中で、タレント的な華やかさを手に入れる代償として、アナウンススキルの正当な評価が後回しにされかねないというジレンマに直面しているのが現実です。