なぜ人々は、早起きして渋滞を乗り越え、ときに砂混じりの強風に吹かれながらも七里ヶ浜フリマへと惹きつけられるのでしょうか。この現象を消費社会学の視点から紐解くと、現代のフリマアプリ(メルカリ等)に代表される「アルゴリズム化された効率的消費」に対するカウンターカルチャーとしての側面が見えてきます。
自宅にいながら指先一つで最短・最安の物が届く時代だからこそ、人間は「偶然の出会い(セレンディピティ)」と「顔の見える売り手との文脈(ナラティブ)の共有」に飢えています。七里ヶ浜のフリマは、波音と潮風、太陽の光という圧倒的な自然の舞台装置の中で、「この服は以前ハワイのヴィンテージショップで見つけてね」といった出品者の語りとともにモノが手渡されます。購買者が手に入れているのは単なる中古品ではなく、「その日、その海辺で出会ったという体験価値」そのものです。
以上の観察と分析を踏まえ、七里ヶ浜フリマへ行くべき人と、慎重になるべき人の判断基準を提示します。