風邪の緑の鼻水は治りかけ?副鼻腔炎のサインと受診目安を徹底解説

風邪の緑の鼻水は治りかけ?副鼻腔炎のサインと受診目安を徹底解説

風邪の緑の鼻水は治りかけ?副鼻腔炎のサインと受診目安を徹底解説に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

専門医へのアクセスについて、内科と耳鼻咽喉科のどちらを選ぶべきか迷う人は少なくありません。しかし、鼻腔の深部吸引やネブライザー治療、局所の内視鏡検査を行える耳鼻咽喉科への受診タイミングは、「緑の鼻水が10日以上続くとき」または「強い顔面痛・頭痛が現れたとき」です。

治療における最大の関門は「抗生物質の取り扱い」にあります。外来で「緑の鼻水が出たから抗生物質を出してほしい」と懇願する患者は多いものの、医療現場のデータでは風邪から急性副鼻腔炎へ移行するケースのうち、真に細菌感染と断定できる割合は限られています。日本感染症学会等の指針でも、発症から早期の段階で急性副鼻腔炎に対して抗生物質を乱用することは、耐性菌を生み出すリスクを高めるだけで推奨されていません。ただし、高熱が再燃した場合や、顔面の激痛、10日を超える重症例では、ペニシリン系を中心とした抗菌薬の的確な投与が不可欠となります。

また、見落としが許されないのが小児の症状です。子供の緑の鼻水における病院の目安として、以下の徴候がある場合は翌日を待たずに受診を検討しなければなりません。

  • 鼻呼吸ができず口呼吸を強いられ、夜間に何度も起きて熟睡できていない。
  • 機嫌が悪く、頻繁に耳に手を当てたり引っ張ったりしている(急性中耳炎の合併サイン)。
  • 目の周りやまぶたが赤く腫れ上がっている(感染が眼窩周囲へ波及する危険シグナル)。
  • 鼻水の色が片方の鼻の穴からだけ濃い緑色で出ている(異物の誤飲・鼻腔内迷入の疑い)。

小児の耳管は成人に比べて短く水平に走っているため、緑色の鼻水をすする癖を放置すると、数日のうちに急性中耳炎へと波及し激痛を引き起こします。「たかが子供の鼻水」と侮ることは極めて危険です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。