セルフで長さ出しを行うにあたり、現在もっとも失敗確率が低く仕上がりが綺麗な手法は「ポリジェル×専用チップフォーム」を用いたアプローチです。手先の器用さに自信がない方でも、要点を押さえれば自宅で均一なアーチを作り出すことができます。
1. 持ちを決定づける「プレパレーション(下処理)」
長さ出しの成否は、ジェルを爪に乗せる前の下処理で9割が決まります。キューティクルプッシャーで甘皮周辺に張り付いたルーススキン(角質)を綺麗に押し上げ、ガーゼやセラミックプッシャーで除去します。その後、180グリット前後のファイルで爪表面を軽くサンディング(毛羽立たせ)し、エタノールやプレプライマーで爪表面の油分と水分を完全に拭き取ります。
2. チップフォーム選びのコツとジェルの塗布
チップフォームを自爪にあてがい、「自爪の横幅よりわずかに(約1mm)大きいサイズ」を選択するのが最大のコツです。小さめのチップを選ぶと、自爪の両サイド(ストレスポイント)に十分なジェルが行き届かず、少しの横揺れでパキッと折れる原因になります。チップの内側に適量のポリジェルを絞り出し、ブラシに専用のブラシクリーナー(または無水エタノール)を含ませて、自爪に乗せる長さに合わせて厚みを均一に伸ばしていきます。
3. ネイルフォームの使い方とアクリルとの使い分け
チップフォームではなく、爪の下にシール状の台紙を差し込むネイルフォームの使い方をマスターすれば、チップのサイズに縛られない自由な造形が可能です。ネイルフォームは自爪のフリーエッジの下へ隙間なく差し込み、横から見たときに自爪と直線になるよう角度を合わせることが肝要です。アクリルスカルプのやり方に挑む場合は、リキッドとパウダーの比率を一定に保ち、ミクスチュアの重合が完了する数分以内に正確にピンチ(爪の両脇を軽く押さえてCカーブを作る作業)を入れる鍛錬が求められます。