Q1:1歳半健診でクレーン現象があり指差しをしません。すぐに小児神経科などを受診すべきですか?
A1:直ちに専門医を受診する必要はありません。1歳半時点では運動機能や言語発達の個人差が非常に大きいためです。まずは健診を担当する保健師や心理士に「指差しが出ず、手を引っ張る行動が多い」と率直に伝え、自治体の発達フォロー教室や数ヶ月後の経過観察健診を活用してください。生活全般で視線が合わない、呼名反応がないなどの複数の特性が重なる場合に、専門機関の受診を検討するのが標準的な手順です。
Q2:健常児でもクレーン現象をすることは本当にあるのですか?
A2:はい、ごく普通にあります。特に1歳代前半から半ばにかけて、指先の発達が未熟な時期や、言葉が思い浮かばないもどかしい瞬間には、定型発達児であっても大人の手を掴んで引っ張る行動が自然に見られます。その際、親の顔を見上げて微笑む、声を出して呼びかけるなどの「他者への意識」が伴っていれば、発達上の心配はほとんどありません。
Q3:子どもに手を引っ張られたとき、無視したり手を取り返したりしてやめさせるべきですか?
A3:無視したり叱って手を振り払ったりすることは絶対に避けてください。子どもにとっては、現時点で持っている精一杯のSOSであり意思表示です。まずは子どもの目的に応じて「〇〇が欲しかったんだね」と気持ちを受け止め、言葉を代弁してください。その上で「こうやって指で教えてね」「ちょうだいって言ってみようか」と、次に取るべき正しい行動をお手本として教えてあげることが、行動の改善につながります。