金属の熱伝導率最強はなぜ銀と銅?アルミやステンレスとの差を徹底比較

金属の熱伝導率最強はなぜ銀と銅?アルミやステンレスとの差を徹底比較

金属の熱伝導率最強はなぜ銀と銅?アルミやステンレスとの差を徹底比較についての最新情報をお届けします。

Q1:金属の熱伝導率は温度によって変化しますか?
A1:明確に変化します。多くの純金属(銅、アルミニウム、銀など)は、温度が上昇すると原子の熱振動が激しくなり、熱を運ぶ自由電子が散乱されやすくなるため、熱伝導率は緩やかに低下します。極低温領域(絶対零度近く)では電子散乱が激減し、一時的に極めて高い熱伝導率を示します。

Q2:調理器具で見かける「多層構造フライパン」は何のために金属を重ねているのですか?
A2:各金属のデメリットを補い合うためです。外側と内側に耐久性と耐食性に優れたステンレスを配置し、芯材に熱伝導率の高いアルミニウムや銅を挟み込むことで、「錆びにくく蓄熱性が高い」というステンレスの利点と、「熱が素早く均一に広がる」というアルミ・銅の利点を同時に成立させています。

Q3:銅とアルミを接触させて水冷システムを組むと腐食するというのは本当ですか?
A3:事実です。「ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)」と呼ばれる現象です。水や電解液を介して電位の異なる銅(貴な金属)とアルミニウム(卑な金属)が接触すると、微弱な電池回路が形成され、アルミニウム側が急速にイオン化して腐食・溶解します。自作PCの水冷クーラーで銅製水冷ブロックとアルミ製ラジエーターを混在させる際は、専用の強力な防錆クーラントを使用するか、素材の統一が鉄則です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。