赤星の正式名称は「サッポロラガービール」です。その起源は明治初期の1876年(明治9年)に設立された官営の「開拓使麦酒醸造所」にまで遡ります。翌1877年に発売された「冷製札幌ビール」が、現在の赤星の直接のルーツにあたります。
ラベル中央に堂々と輝く赤い五稜星は、かつて北海道開拓使のシンボルであった「北辰(ほくしん=北極星)」をモチーフにしたものです。開拓使の旗や建造物にも使われていたこの星章が、そのままブランドの象徴として受け継がれ、いつしか人々から「赤星」と呼ばれるようになりました。
製法における最大のこだわりは、創業当時からの熱処理製法を頑なに守り続けている点です。ビールの製造工程において、酵母の活動を止めるために熱処理(加熱殺菌)を行うことで、独特の深み、落ち着いた麦の旨味、そしてしっかりとした苦味を引き出しています。技術革新によって生ビールが主流となった現代だからこそ、この伝統の熱処理が生み出すクラシックな味わいが唯一無二の価値を持っています。