秋の京都において、西本願寺を象徴する絶景として名高いのが、御影堂前の広場に根を張る樹齢約400年の「大銀杏(逆さ銀杏)」です。京都市の天然記念物にも指定されているこの巨木は、一般的なイチョウのように上へ伸びるのではなく、横へ枝を大きく広げた独特の樹形をしており、まるで根を天に広げているように見えることから「逆さ銀杏」と名付けられました。
この大銀杏には、寺の危機を救った神秘的な伝説が残されています。1788(天明8)年の「天明の大火」や幕末の兵火の際、この銀杏が枝葉から水を吹き出して御影堂に迫る猛火を消し止めたと伝えられ、別名「水吹き銀杏」とも呼ばれ信仰を集めてきました。
黄葉の見頃の時期は例年11月中旬から12月上旬にかけてです。満開を迎えると境内一面が黄金色の絨毯で埋め尽くされ、阿弥陀堂前のイチョウとともに境内を黄金色に染め上げます。巨大な木造本堂の渋い木肌と、鮮烈な黄金色のコントラストは、秋の京都屈指のシャッターチャンスです。