お弁当バスケットを選ぶ際、最初に直面するのが素材の選択です。代表格である「竹」と「ラタン(籐)」には、それぞれ明確な特徴と付き合い方があります。
日本古来の知恵が詰まった竹かごお弁当バスケットならではの経年変化は、道具を育てる喜びを教えてくれます。削りたての青々とした竹肌は、使い込むごとに落ち着いた飴色へと深まり、10年、20年と風合いを増していきます。さらに、竹の持つ優れた抗菌作用と抜群の通気性は、炊きたてのおにぎりを詰めても余分な蒸気を逃がし、ご飯がベチャつかず冷めても美味しく保てるという唯一無二のメリットをもたらします。
一方、洋風の愛らしさで圧倒的な支持を誇るのがラタン素材です。曲げに強く立体的なスクエア型やトランク型を作りやすいため、サンドイッチやベーカリーを潰さずに運ぶ用途に最適です。ただし、湿気に弱い性質があるため、ラタンバスケットのカビ防止とお手入れ方法を正しく理解しておく必要があります。使用後は固く絞った布で汚れを拭き取り、風通しの良い日陰で完全に乾燥させることが鉄則。万が一パンくずや水気が隙間に残ったまま密閉空間に保管すると、わずか数週間で黒カビが発生する原因になります。