インターネット上には「割れた強化ガラスフィルムのヒビを消す」と謳う怪しい動画や記事が散見される。特に、光で硬化させる粘着剤を用いたUVレジン補修を試みようとするDIYユーザーが急増中だ。しかし、プロの視点から言えばこれは極めて危険な行為である。粘着液が割れ目から漏れ出し、本体ディスプレイの隙間やスピーカートラックに侵入すれば、端末そのものが物理的に故障するリスクがあるからだ。
多くの高品質フィルムには、万が一の破砕時に破片が散らばらないようガラス飛散防止技術が施されている。この粘着層のおかげで目立った破片は飛び散らないが、一度生じた気泡やひび割れは不可逆だ。ヒビが入った状態で指を滑らせれば、ガラスの局所的な歪みが本体ディスプレイに直接集中する。結果として、本来守るべきスマホの画面本体にクラックが伝播する恐れすら生じるのだ。