まとめサイトの歴史を語る上で避けて通れないのが、ネット史に残る転載禁止の真相です。2012年6月、2ちゃんねる創設者の西村博之(ひろゆき)氏によって、大手まとめサイト5社(やらおん!、ハムスター速報、はちま起稿、オレ的ゲーム速報@刃、ニュー速VIPブログ)に対する名指しの「転載禁止通告」が出されました。
この強硬措置の背景には、まとめサイト側がPV稼ぎのためにスレッドの文脈を都合よく切り取り、対立を煽る「対立煽り記事」を量産したことで、掲示板コミュニティそのものが荒廃したという深刻な問題がありました。スレッドの住民がボランティアで投稿した一次情報が、第三者の手によって過激に歪められ、莫大なアフィリエイト広告収入に変換される構造に対する反発が限界に達していたのです。
さらに2014年には運営体制がジム・ワトキンス(Jim)氏側へ移り、掲示板の名称自体も商標権をめぐる係争を経て「5ちゃんねる(5ch.net)」へと改称されました。同時に全板(全掲示板)での無許諾転載禁止が明文化され、現在運営されている公認サイトは、運営元と正式にAPI利用契約や許諾を結んだ一部のプラットフォームに限られています。この一連のクリーンアップによって、質の低いコピペ乱造サイトは市場から一掃されることになりました。