無惨の肉体が陽光で崩壊する直前、物語は読者の予想を裏切る最大の絶望へと突入します。無惨は死の寸前、自らの全血液と想念を炭治郎へと注ぎ込み、「日光を克服した最強の鬼の王」として炭治郎を蘇生させたのです。
自我を失った炭治郎は日光を浴びても灰にならず、背中から触手を生やして衝撃波を放ち、駆けつけた仲間たちへ襲いかかります。陽光も効かず、日輪刀での斬首も通じない絶体絶命の窮地。誰もが炭治郎を殺すことを躊躇する中、救世主となったのは人間に戻った妹・禰豆子と、栗花落カナヲでした。
禰豆子は身を挺して炭治郎を抱きしめ、「お兄ちゃん、帰ろう」と必死に呼びかけます。そしてカナヲが、しのぶから託されていた「人間に戻す薬の予備」を自らの片目を犠牲にして炭治郎へ投与。精神世界で無惨の執拗な誘惑を振り払った炭治郎は、死んでいった仲間たちの無数の手に押し上げられるようにして、ついに人間の姿を取り戻しました。
激闘を終えた鬼殺隊は正式に解散。第204話では炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助の4人が竈門家の生家へと帰り、傷を癒やしながら穏やかな日常を取り戻す姿が描かれました。