朝鮮王朝の身分制度は、宮廷の内部だけで完結していたわけではありません。女性の品階制度は大きく「内命婦」と「外命婦(ウェミョンブ)」の2つに大別されていました。
内命婦が宮廷内に居住して王と王族に直接仕える女性たち(側室および女官)を指すのに対し、外命婦は宮廷の外で暮らす王族の女性や、功績ある官僚の母親・正妻たちで構成されていました。
- 内命婦(ないめいふ):王妃を頂点とし、側室(正一品〜従四品)および宮女(正五品〜従九品)を含む宮中組織。
- 外命婦(がいめいふ):大君の妻(府夫人)、王子の妻、両班(貴族階級)の官僚の正妻など。夫の官位に応じて「貞敬夫人(正・従一品)」や「貞夫人(正・従二品)」といった称号が授与された。
外命婦の女性たちも国家の重要行事の際には王宮へ参内し、王妃に対して臣下の礼を取りました。王妃は宮中の女性だけでなく、全国の有爵女性(外命婦)を統率する国家最高位の女性リーダーとして君臨していたのです。