過去10年間の推移を振り返ると、愛知県の最低賃金はかつて800円台後半で推移していました。そこから毎年数十円規模の引き上げが定例化し、コロナ禍以降の急激なインフレ局面でそのスピードは一気に加速しました。エネルギー価格の高騰や円安に伴う原材料費の上昇が、結果として賃金を引き上げざるを得ない状況を作り出したのです。
さらに、少子高齢化による生産年齢人口の減少が決定打となっています。もはや「他より高い賃金を出さなければ、アルバイト一人すら集まらない」という深刻な労働力不足が、最低賃金の水準を事実上押し上げていると言えます。