二人の競演を語る上で欠かせないのが、映画 国宝 キャスト あらすじの核となる重厚な物語構成です。原作は、朝日新聞連載時から文学界・歌舞伎界で絶賛を浴びた吉田修一による長編大作。長崎の任侠一門に生まれ、抗争の中で家族を失った少年・立花喜久雄が数奇な運命に導かれ、上方歌舞伎の名門・花井半二郎に引き取られるところから物語は幕を開けます。
そこで出会うのが、半二郎の実子であり、歌舞伎界の「御曹司」として将来を渇望される大垣俊介です。血の繋がりを持たない喜久雄が天賦の才と女形の妖しい美しさで頭角を現していく一方、名門の重圧と父の期待に押しつぶされそうになりながらも己の芸を磨き上げる俊介。映画 国宝 吉沢亮 横浜流星の2人は、この光と影、背中合わせの兄弟であり最大の宿敵という過酷な運命を背負います。
名匠・李相日監督の演出のもと、歌舞伎界の重鎮や渡辺謙をはじめとする超一級のキャスト陣が脇を固める本作。吉沢亮は歌舞伎の過酷な所作や女形の舞踊を徹底的に習得し、横浜流星もまた名門の看板を背負う品格と執念を肉体に叩き込んで稽古に挑みました。クランクイン前から数ヶ月に及んで行われた伝統芸能の稽古現場からは、「2人の稽古着が汗で絞れるほどだった」「お互いが稽古を見学し合い、無言のプレッシャーをかけ合っていた」という証言が届いています。