お茶の間で彼を象徴する代名詞となったのが、首元に巻かれたスタイリッシュな「ねじねじ」マフラー(ストール)だ。単なるファッションのアクセントと思われがちだが、ここには画家に通じる強い美意識と知られざるエピソードが隠されている。首元を温める実用性はもちろん、自身の骨格やコーディネート全体の色彩バランスを計算し尽くした結果誕生したスタイルであった。
海外で購入した布地を自ら手作業でねじり、独自の形を作り上げていたというこだわりは驚きに値する。衣装スタッフ任せにせず、自分の身にまとうもの全てに己の美学を投影する姿勢。あのトレードマークは、視聴者へのサービス精神であり、同時に彼なりの表現者としてのダンディズムの表れでもあったのだ。