夜中に突然絶叫…子どもの夜驚症の決定的な原因と親のNg対応

夜中に突然絶叫…子どもの夜驚症の決定的な原因と親のNg対応

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夜驚症(睡眠時驚愕症)とは、睡眠中に突然起き上がり、恐怖に満ちた叫び声をあげたり激しく暴れたりする「睡眠時随伴症(パラソムニア)」の一種です。特に幼児(2歳・3歳・4歳)から小学校低学年にかけて好発し、発症率は小児全体の約1〜6%前後と報告されています。

子どもが泣き叫んでいる最中、目は開いており周囲を見渡しているように見えますが、本人の大脳皮質は深い眠りの中にあります。夜驚症の決定的な原因は、大脳の覚醒メカニズムと中枢神経系の未発達に起因する「ノンレム睡眠(深い徐波睡眠)からの不完全な覚醒」です。

人間の睡眠は「レム睡眠(浅い眠り・夢を見る睡眠)」と「ノンレム睡眠(深い眠り・脳を休める睡眠)」を一定周期で繰り返しています。夜驚症の発作は、入眠後1〜3時間ほどで現れる最も深いステージ3のノンレム睡眠から、次の睡眠段階へと移行するタイミングで発生します。このとき、脳の運動を司る領域だけが中途半端に覚醒し、理性や記憶、意識を司る前頭葉などの領域が熟睡したまま取り残される「脳のねじれ現象」が生じることで、恐怖情動と身体の激しい興奮だけが暴走してしまうのです。

この生理学的な未熟さに加え、以下のような要因がトリガーとなって発作の閾値を下げることが明らかになっています。

  • 身体的・精神的な極度の疲労:日中の運動会や遠足、テーマパークでの過密な活動。
  • 睡眠リズムの乱れ・睡眠不足:夜更かしや就寝時間の急激な変化による深い眠りの偏り。
  • 発熱や感染症:高熱により深いノンレム睡眠の圧力が高まること。
  • 環境の変化と過剰な刺激:引っ越し、入園・進級、就寝直前の長時間のデジタル画面視聴。
山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。