女優としての確固たる地位を築いた代表作といえば、やはり映画『花と蛇』だろう。団鬼六の伝説的官能小説を映像化した本作で、彼女は見事なまでの体当たり演技と洗練された美肢体を披露し、観客に強烈な印象を焼き付けた。続いて製作された映画『花と蛇2 パリ/静子』でも、欧州の退廃的な空気感と見事な調和を見せ、スクリーンを支配した。
国内外で高い評価を受けたこのエロティック・スリラー作品で魅せた演技は、彼女の表現者としての並々ならぬ覚悟を物語る。官能性にとどまらず、人間の業や狂気すらも美麗な芸術へと昇華させたパフォーマンスは、映画史に深い爪痕を残した。