現在でこそ多くの観光客で賑わう竹島ファンタジー館ですが、その歴史は決して平坦ではありませんでした。開館から時が経つにつれてバブル崩壊やレジャーの多様化が進み、建物の老朽化も重なって客足が激減。2010年10月末、運営会社の経営難により一度は完全に閉館した過去を持ちます。
廃墟化の懸念が広がる中、巨大な貝殻アートを解体・廃棄することなく後世に残そうと立ち上がったのが、蒲郡市内の地元企業や有志たちでした。「地域の歴史遺産であり、失われれば二度と再現できない唯一無二の文化財である」という強い信念のもと、約3年半に及ぶ歳月と巨額の改修費用を投じ、展示物の大規模な修復と耐震補強を実施。2014年8月、名称を現在の「竹島ファンタジー館」へと改め、劇的なリニューアルオープンを果たしました。
再興にあたっては、単なる昭和レトロの温存にとどまらず、現代のデジタル技術を大胆に融合させました。2万球を超える最新フルカラーLEDイルミネーションとプロジェクションマッピングを導入し、オリジナルキャラクター「ミシェル」と「ガマパゴス」が案内するストーリー仕立てのアトラクション型施設へと生まれ変わったのです。文化の灯を消さなかった関係者の執念が、現在の高評価の土台となっています。