総合大学である富山大学では、所属キャンパスや学部特性によって情報環境への依存度とトラブルの現れ方が異なります。五福キャンパス(文系・理工系・都市デザイン学部等)、杉谷キャンパス(医学部・薬学部)、高岡キャンパス(芸術文化学部)それぞれの現場利用者の実態を検証すると、キャンパス特有の課題が浮き彫りになります。
特に富山大学杉谷キャンパスメールを利用する医薬系学生からは、「附属病院での臨床実習中、院内専用端末と私物端末の間で認証が競合し、急ぎの回覧メールを確認できない」という切実な声が聞かれます。医療情報を取り扱う厳格なネットワーク分離が敷かれているため、学外ネットワークからのアクセス時にはVPN接続や厳格な多要素認証が求められるためです。
一方、五福キャンパスの新入生コミュニティや知恵袋等の相談プラットフォームでは、「富山大学新入生メール初期設定を完了したはずなのに、履修登録システムとメールが連携されない」「スマートフォンの標準メールアプリに大学アカウントを追加できない」といった初期導入時の躓きが毎年4月に集中しています。これは、大学側が配布する「アカウント通知書」記載の初期設定完了フラグが全学サーバーに同期されるまで、数時間から最大24時間程度のタイムラグが存在することが主な要因です。