原作の最終決戦において、焦凍の「燐」は奇跡的な威力を発揮します。全身を蒼炎で包み、自爆同然の熱量で周囲数キロを焦土に変えようとしていた荼毘に対し、焦凍は覚醒技の極致である「大氷海嘯・燐」を叩き込みました。
放たれた氷炎は、燈矢が長年燃やし続けてきた憎悪の熱を瞬時に吸い上げ、核爆発寸前だった熱量を優しく包み込むように冷却・鎮火させました。それは敵を粉砕して打ち倒すための暴力ではなく、自らを焼き尽くそうとする兄の命を繋ぎ止め、家族全員を破滅から救い出すための防壁でした。
かつて「父の力など使わない」と心を閉ざしていた少年が、父の技術を受け入れ、母の優しさを宿し、兄の痛みに寄り添って放った一撃。この戦いを通じて轟焦凍が見せた強さは、スペック上の火力勝負を超越した、「すべてを背負って救け勝つ」真のトップヒーローの姿そのものでした。