玉造温泉が誇る「美肌の湯」という称号は、単なる観光キャッチコピーではありません。温泉医学や皮膚科学の観点からも、その泉質は極めて特異な組成を持っています。泉質名はナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)。pH値はおよそ8.0前後の肌に優しい弱アルカリ性で、古い角質を穏やかに落とすクレンジング作用を備えています。
さらに注目すべきは、肌のターンオーバーを促進しコラーゲンの生成を助ける「メタケイ酸」の含有量が120〜140mg/kg前後と、一般的な温泉(50mg/kg以上で美肌効果があるとされる)の2倍以上に達している点です。これに加えて、肌表面に保護膜を作って潤いを閉じ込める塩化物泉のコーティング作用、肌の弾力を高める硫酸塩泉の引き締め作用が重なり合っています。
大手化粧品メーカー関連の調査機関が実施した臨床試験データによると、玉造温泉の源泉に浸水させた皮膚組織は、水道水と比較して角質細胞の水分保持量が平均60%以上向上し、入浴後も長時間にわたって水分蒸散が抑制されることが確認されています。神話の時代から続く「神の湯」の伝説は、現代の先進皮膚科学によってその効能の正しさが証明されています。