二人の関係性を語る際、それぞれの代表作や表現者としての軌跡を抜きにすることはできない。世界の映画史に名を刻んだ映画『KILL BILL』のメインテーマを手掛け、ユニバーサルミュージックを軸にグローバルな活動を続けてきた音楽家の重圧は並大抵のものではなかった。常に刺激とインスピレーションを求めて生きる彼にとって、日常を打ち破る存在は時に魅惑的に映ったのだろう。
一方で、女優としての評価を決定づけた映画『モンスター』をはじめ、センセーショナルな作品で圧倒的な存在感を放ってきた彼女もまた、破滅的な魅力を内に秘めていた。役柄とプライベートが境目なく交錯するような独特の生き様は、音楽業界や映画界の人間を惹きつけて止まない。二人を引き寄せたのは、表現者の深淵に潜む孤独と衝動だったと言える。