なぜ今、誰もが知る『日本民話』の代表格である桃太郎をリメイクするのか。そこには現代社会における「正義の多面性」という深いテーマが隠されている。
勝者の歴史の裏で抹殺された敗者の声。きびだんごによって飼い慣らされた従者たちと、村を追われた侵略者たちの生々しい葛藤。『桃太郎:鬼の復讐』は、単なるSFXアクション映画にとどまらず、神話解体のアプローチを用いて人間の業やエゴを鋭く抉り出す作品になるという。ダークファンタジーというジャンルを選んだ理由もそこにある。暗闇の中にしか描けない人間性の光と影が存在するからだ。