多くのファンから「予備日への順延や、秋以降の代替開催はできなかったのか」という惜しむ声が上がりました。例年、館山湾花火大会には荒天時の予備日が設定されていましたが、2026年に関しては「順延なし・代替開催なしの完全中止」という判断が下されています。
その最大のハードルとなったのが、連続して発生した台風の進路と警備体制の維持です。予備日とされていた日程も含め、太平洋上を発達しながら北上する台風のうねりが数日間にわたって館山湾へ押し寄せ続ける予報が出ていました。さらに、同日夜に市内中心部で開催予定だった「館山やっさいほっさい祭り」との連動警備、JR東日本による臨時列車の運行ダイヤ調整、千葉県警による大規模な交通規制シフトは、数日後ろ倒しにするだけで莫大な人員再配置コストと安全上のリスクを生じさせます。
「中途半端な順延を行って現場を混乱させるよりも、早期に完全中止を告知して来場者の遠方からの移動を止めるべき」という危機管理上の英断が、代替日程の模索を打ち切る決め手となりました。