横になると咳が止まらなくなって眠れない夜は、体力を著しく消耗させます。就寝時に咳が激化するのは、自律神経が副交感神経優位になって気道が狭くなることや、鼻水が喉の奥へ垂れ込む「後鼻漏(こうびろう)」が気道を刺激するためです。夜間の激しい咳や喉の痛みを緩和するための即効セルフケアを実践しましょう。
まず有効なのが、上半身を20〜30度ほど高くして眠る姿勢の工夫です。枕やたたんだバスタオルを背中の下から敷き込み、緩やかな傾斜をつけることで、鼻水の垂れ込みを防ぎ気道の圧迫を軽減できます。また、室内の乾燥は過敏な粘膜の大敵です。室温20〜22度、湿度50〜60%を目安に加湿器を稼働させ、寝室の環境を整えてください。
さらに、インフルエンザ後の咳と喉の痛みの治し方として、就寝前のハチミツの摂取(スプーン1杯程度)も医学的に有効性が認められています。ハチミツの粘性と抗炎症作用が喉の粘膜を優しくコーティングし、咳中枢の過剰な興奮を和らげてくれます(※1歳未満の乳児にはボツリヌス症のリスクがあるため絶対に与えないでください)。あわせて白湯やノンカフェインのカモミールティーなどを少量ずつ口に含み、喉の潤いを保ち続けることが発作予防につながります。