2019年11月、痛ましいニュースが日本中を駆け巡った。鴈龍が名古屋市内の自宅で、急性心不全のため55歳という若さで急死していたことが発覚したのだ。連絡が取れないことを不審に思った知人が発見したときには、息を引き取ってから数日が経過していたと報じられ、世間には「孤独死」として衝撃を与えた。
しかし、母・中村玉緒の悲しみはあまりにも深かった。報道陣の前では気丈に振る舞ったものの、陰では人目をはばからず号泣したという。死の直前まで、母と息子の間には定期的な連絡があり、決して絶縁されていたわけではなかった。世間が叩いた「働かないドラ息子」の最期は、不器用すぎた一人の男の静かな幕引きだった。