どれほど船体が近代化されても、航海の安全を最終的に担保するのは人の判断力だ。激しい風雪や高波に見舞われる北の海において、船長・運航管理者は常に綿密な気象・海象データの分析を行い、ミリ単位の針路調整と速力管理を遂行している。
国土交通省海事局の厳格な安全基準に基づき、最新の電子海図情報表示システム(ECDIS)や衝突予防援助装置を駆使した24時間体制の監視が行われている。物流の遅延を防ぎつつ、旅客の安全と船酔いを最小限に抑える乗り心地を両立させる操船技術には、長年の経験と研ぎ澄まされた職人技が息づいている。