こうした消費者の賢明化と不要論の台頭に対し、生命保険業界側も手をこまねいているわけではない。かつて「がん保険のパイオニア」として市場を牽引してきたアフラック生命保険株式会社をはじめとする大手各社は、時代に即した商品の再構築を急ピッチで進めている。
かつて主流だった「入院1日につき1万円」といった日額保障タイプは、平均在院日数が短縮した現代の医療スタイルに合致しなくなっている。そのため各社は、診断確定時に一括で100万円単位の給付金が降りる「診断一時金タイプ」や、通院治療や分子標的薬治療の費用を実費補填する最新型商品へとシフトしている。公的制度でカバーしきれない隙間を補うニッチな保障への鞍替えによって、顧客の離脱を防ごうとする熾烈な攻防が続いている。