血圧を評価する際、心臓が収縮して血液を送り出すときの収縮期血圧(最高血圧・上)と、心臓が拡張して血液が戻るときの拡張期血圧(最低血圧・下)の2つの指標を用います。医療機関で測定する「診察室血圧」と、自宅でリラックスして測る「家庭血圧」では基準が異なる点に注意が必要です。
日本高血圧学会基準値(JSHガイドライン)において、診察室血圧で140/90mmHg以上、家庭血圧で135/85mmHg以上が高血圧の確定診断基準とされています。しかし、近年注視されているのはその手前にある「高値血圧(130〜139/80〜89mmHg)」の段階です。「130台だからまだ高血圧ではない」と放置すると、動脈硬化が着実に進行していきます。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」が示す年齢別血圧平均値男女の推移を見ると、加齢とともに平均値は確実に右肩上がりを描きます。しかし、「平均値=健康な正常値」ではないという点が最大の落とし穴です。高血圧基準値2026年最新の臨床指針では、75歳未満の成人における降圧目標は原則として診察室血圧で130/80mmHg未満、家庭血圧で125/75mmHg未満へと厳格化されています。