思春期から成人期に至るまで、デリケートゾーンの構造に関する教育機会が不足している日本の現状は、数々の実態調査やSNS上の声からも浮き彫りになっています。
大手ヘルスケアコミュニティやSNS上でのアンケートでは、「成人するまでおしっこと生理の血が同じ穴から出ていると思い込んでいた」と回答した女性が一定割合存在します。「初めてタンポンを使おうとした際、尿道に入れようとして激痛が走った」「性教育で外陰部の詳細な図解を見せられた記憶がない」といった切実な体験談は後を絶ちません。
女性外来を担当する泌尿器科専門医は次のように証言しています。
「診察室を訪れる患者さんの中には、膀胱炎を繰り返す原因が不適切な拭き方や過剰な膣内洗浄にある方が多くいらっしゃいます。尿道と膣の距離が近く、構造的に感染しやすいという基礎知識を持つだけで、日常のトラブルは大幅に減らすことが可能です」
自身の身体構造を知ることは、恥ずかしいことではなく、健康を守るための最も基礎的なリテラシーです。