山陽自動車道サービスエリアおすすめランキングで常に最上位争いに顔を出す福山SAですが、利用者を驚かせる最大の要因は「上りと下りで施設コンセプトが180度異なる」という点にあります。高速道路機構およびNEXCO西日本の施設開発データによると、山陽道のリニューアル計画において福山SAは、地域の歴史的・文化的アイデンティティを体現するモデル拠点として位置づけられてきました。
上り線(岡山・大阪方面)に足を踏み入れると、瀬戸内の港町や備後福山の歴史を彷彿とさせる、白壁と木目調を基調とした落ち着きある和風モダンの空間が広がります。長距離走行で疲弊したドライバーの視覚的ストレスを和らげる配慮が随所になされており、まるで宿場町に立ち寄ったかのような安らぎを覚えます。
一方、下り線(広島・山口方面)は、福山市の市花である「バラ」をテーマにした開放的なヨーロピアンリゾート調の設計です。施設裏手には見事な福山サービスエリア バラ園が広がり、開花期には色鮮やかなバラがドライバーを出迎えます。上下線が同一敷地で隣接していないため徒歩での往来は原則できませんが、往路と復路で全く異なる世界観を味わえることこそが、福山SAの唯一無二の魅力です。