視点を世界に向けると、さらに桁外れの極限データが存在します。世界気象機関(WMO)が公認している世界最高気温の公式記録は、アメリカ・カリフォルニア州のデスバレー(グリーンランド・ランチ)で1913年7月10日に観測された56.7度です。
デスバレーは海抜下86mという深い盆地に位置し、周囲を険しい山々に囲まれています。盆地内に閉じ込められた空気が強烈な日射で熱せられ、まさに巨大なオーブンのような状態を作り出します。近年でも2026年に54.4度が観測されるなど、極限の熱波が続いています。
中東のクウェート(ミトリバ)で観測された53.9度や、パキスタン(トゥルバット)の53.7度など、世界各地で50度を超える記録が頻発しており、国連のグテーレス事務総長が警告した「地球沸騰化(Global Boiling)」の現実が地球規模で顕在化しています。