実は日本人が発明したもの?世界を驚愕させた身近な技術の誕生秘話を徹底解説

実は日本人が発明したもの?世界を驚愕させた身近な技術の誕生秘話を徹底解説

実は日本人が発明したもの?世界を驚愕させた身近な技術の誕生秘話を徹底解説に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

教科書ではあまり語られないものの、現代生活を支える身近な道具の中にも、日本人の先見性が宿るプロダクトが無数に存在します。

エジソンより早かった「乾電池」の真実:屋井先蔵の悲劇

世界で初めて乾電池を実用化したのは、新潟県長岡市出身の時計職人・屋井先蔵(やい・さきぞう)です。1885年、電気時計の動力源として使われていたダニエル電池(溶液が入った湿電池)が冬場に凍結し、薬品が漏れて時計を錆びさせることに頭を悩ませた屋井は、薬品を石膏で固めた液漏れしない小型電池を1887年に自力で完成させました。

しかし、職人気質で無欲だった屋井は特許の出願費用を工面できず、手続きが遅れました。その翌年の1888年、ドイツのカール・ガスナーが乾電池の特許を取得したため、国際的な栄誉を奪われる形となってしまったのです。それでも1894年の日清戦争時、極寒の満州戦線で日本軍の通信機が凍り付く液体電池を捨て、屋井の乾電池を採用したことで通信の優位性を確保。技術の真価が国を救うこととなりました。

「お尻だって、洗ってほしい」TOTOが挑んだ執念のミリ単位測定

日本の温水洗浄便座は、いまやハリウッドスターや各国のVIPが来日時に買い求める文化遺産となりましたが、その開発は泥臭い実地調査の積み重ねでした。もともと医療用として米国から輸入されていた機器は、湯温が不安定でノズル位置が定まらず、普及とは程遠い状態でした。

TOTOの開発チームは1970年代後半、「日本人の身体に完璧に適合する製品」を作るため、社員300人以上の肛門の位置を定規で実測するという前代未聞の社内調査を敢行しました。温水の飛ぶ角度、水温(38度)、便座の温度(36度)、ノズルの最適な射出角度(43度)といった黄金律を導き出し、1980年に「ウォシュレット」が誕生。不快感を徹底して削ぎ落とし、細やかな心地よさを追求する日本のおもてなし精神が、ハードウェアに結実した典型例です。

ウォークマンが証明した「機能の引き算」という大逆転

1979年にソニーが放った「初代ウォークマン(TPS-L2)」は、当時のオーディオ業界の常識を根底から覆しました。テープレコーダーの生命線であった「録音機能」と「外付けスピーカー」をバッサリと切り捨て、「音楽を再生してヘッドホンで聴く」機能だけに特化させたのです。

社内では「録音できないテープレコーダーが売れるはずがない」と猛反発が起きましたが、創業者の井深大と盛田昭夫は「若者が街を歩きながら音楽を楽しむ」というライフスタイルの変化を確信していました。発売後、世界中で爆発的なヒットを記録し、累計出荷台数は4億台を突破。「Walkman」はオックスフォード英語辞典にも収録される普通名詞となり、のちのAppleのiPodへと連なるパーソナルオーディオの扉を開け放ちました。

日常に潜む日本発祥の身近な技術まとめ

このほかにも、私たちが日常的に触れている数多くの技術や文房具が日本で生まれています。

  • シャープペンシル:早川徳次(シャープ創業者)が1915年に金属製の「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」として実用化。同社の社名の由来となった。
  • 胃カメラ:1950年、東京大学の医師・宇治達郎氏とオリンパス光学工業(現オリンパス)の技術陣が、超小型カメラを軟性チューブの先端に取り付けて胃内部の直接撮影に世界で初めて成功。
  • うま味(化学調味料):1908年、東京帝国大学の池田菊苗教授が昆布だしからグルタミン酸を発見。「うま味(UMAMI)」は甘味・酸味・塩味・苦味に続く「第5の基本味」として国際公認された。
  • カラオケ:1971年、バンドマンの井上大佑氏が伴奏音源を再生する「エイトラック(8トラック)」テープの再生機を考案。世界中のナイトライフとコミュニケーションを変革。
小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。