なぜ大ヒット?ドラマ『炎の犬』主題歌サンセット・メモリーの真相と杉村尚美の今

なぜ大ヒット?ドラマ『炎の犬』主題歌サンセット・メモリーの真相と杉村尚美の今

なぜ大ヒット?ドラマ『炎の犬』主題歌サンセット・メモリーの真相と杉村尚美の今の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

1981年1月6日から3月31日まで、日本テレビ系の火曜21時枠(火曜劇場)で放送されたドラマ『炎の犬』のあらすじは、当時のテレビ界に大きな衝撃を与えました。原作は三木卓の同名小説。物語は、中島家で深い愛情を受けて育った純白の紀州犬リュウが、富士山麓での猟の最中に不慮の事故や人間のエゴによって家族とはぐれてしまうことから始まります。

東京から遠く離れた過酷な自然界に放り出されたリュウは、山中で野生の脅威に晒され、悪質な密猟者や闘犬ブリーダーの手に落ちるなど、幾多の苦難を経験します。しかし、どれほど過酷な状況に追い込まれようとも、リュウの心から幼き飼い主・順少年の温もりと家族の記憶が消えることはありませんでした。傷だらけになりながらも、本能と愛の記憶だけを頼りに東京を目指すリュウの孤独な旅路は、視聴者の胸を締め付けました。

本作を支えた炎の犬のキャスト・出演者の陣容も極めて重厚でした。行方不明になった愛犬の生存を信じ続ける母親・中島憲子役を三ツ矢歌子、一家の父親を平泉征(現・平泉成)、そしてリュウと魂の交信を続ける息子・順役を子役時代の松田洋治が熱演しました。さらに、ドラマに圧倒的な深みを与えたのが、特別出演として登場した夏目雅子をはじめ、鈴木瑞穂、山形勲といった昭和の名優たちです。単なる「動物もの」の枠に収まらず、人間社会の業やエゴ、自然の厳粛さ、そして動物と人間の魂の交歓を真正面から描いた人間ドラマとして高く評価されました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。