弔事の場において古くから厳しく戒められてきたのが「忌み言葉(いみことば)」です。これらは「不幸が重なること」や「死・苦痛」を直接連想させる表現であり、悪意がなくとも相手に強い不快感を与えかねません。知らずに使ってしまいがちな言葉と、その言い換え表現を把握しておく必要があります。
代表的な忌み言葉は以下の3カテゴリーに分類されます。
1. 重ね言葉(不幸の連鎖を連想させる表現)
日常会話で多用される「重ね重ね」「たびたび」「ますます」「しばしば」「いよいよ」などは、弔事では禁忌とされます。「重ね重ねお礼申し上げます」などの慣用表現も避け、「深く感謝申し上げます」「心より」と言い換えます。
2. 続き言葉(再び不幸が続くことを想起させる表現)
「続いて」「再び」「追って」「引き続き」といった言葉も避けるべき対象です。「追ってご連絡いたします」は「後ほどご連絡いたします」、「引き続きよろしくお願いいたします」は「今後ともよろしくお願い申し上げます」と表現を改めます。
3. 直接的・不吉な表現
「死亡」「急死」「自殺」などの生々しい語彙は使わず、「ご逝去」「ご他界」「突然のこと」と表現を和らげます。また、数字の「四(死)」や「九(苦)」も避けるのがマナーです。