ゆめのか苺は酸っぱくてまずい?噂の真相と驚きの平均糖度を徹底解説

ゆめのか苺は酸っぱくてまずい?噂の真相と驚きの平均糖度を徹底解説

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いちご「ゆめのか」がどのような目的で誕生したのか、その血統を辿ると開発者たちの明確なビジョンが見えてきます。本品種は1999年(平成11年)、愛知県農業総合試験場において育成がスタートしました。

当時、愛知県内の栽培現場では「とちおとめ」や「章姫」が主流を占めていましたが、それぞれに課題を抱えていました。章姫は果肉が柔らかすぎて長距離輸送時に傷みやすく、とちおとめは地域によって収量の波が大きいという弱点があったのです。そこで開発陣は、「大粒で美しい外観」「高い収量性」「果汁の多さ」、そして遠方まで品質を保って届けられる「硬く締まった果皮」を兼ね備えた究極の品種を目指しました。

交配親には、玉揃いが極めて良く連続して花が咲く「久留米55号」(農研機構・九州沖縄農業研究センター育成)を種子親(子房親)に選定。そして花粉親には、かつて東日本を席巻した銘品種「女峰」のDNAを受け継ぎ、果皮が強固な「系531」を掛け合わせました。約8年におよぶ選抜と試験栽培を経て、2007年(平成19年)3月に品種登録(第15223号)を完了。「みんなの夢がかなうおいしいイチゴ」という願いを込めて「ゆめのか」と命名されたのです。

現在では愛知県にとどまらず、西日本の大産地である長崎県が主力品種として大規模に導入。「長崎県産ゆめのか」として全国の主要青果市場で確固たる地位を築き上げ、春先の店頭を支える基幹ブランドへと成長を遂げています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。