全国的な和牛価格の上昇が続く中にあっても、姫路エリアには1人前500円〜800円台で極上の内臓肉や赤身を提供する店舗が数多く存在します。この驚くべきコストパフォーマンスの背景には、播州地域ならではの歴史と地理的優位性があります。
兵庫県内には神戸ビーフの素牛となる但馬牛の生産拠点があり、姫路周辺の加古川・高砂エリアは古くから食肉流通のハブとして機能してきました。食肉市場や処理場との距離が物理的に近いため、中間マージンをカットした卸直営ルートの確立や、当日朝に〆られた鮮度抜群のホルモンが即座に厨房へ届く仕組みが整っています。
さらに、姫路では名物の「塩ホルモン」やピリ辛のスープで炊き上げる「唐々鍋(からからなべ)」に代表されるように、内臓肉をいかにおいしく安価に提供するかという調理技術が長年磨かれてきました。地元住民の舌が肥えているため、価格に見合わない店は淘汰され、結果として「高鮮度・低価格」を維持する名店だけが生き残る市場環境が形成されています。