クィア(Queer)は、主に異性愛(ヘテロセクシュアル)やシスジェンダー(生まれ持った身体の性と自認する性が一致している人)以外のセクシュアリティを持つ人々を包括的に指す言葉です。特定の性的指向や性自認に限定されず、既存の「男/女」「同性愛/異性愛」という二項対立の枠に収まらない人々が広く自称・連帯するために用いられます。
「LGBTQ+」の末尾に置かれる「Q」には、文脈に応じて主に2つの意味が込められています。
- Queer(クィア):規範的な性のあり方から外れたセクシュアリティ全般を包括する総称、または自認。
- Questioning(クエスチョニング):自身の性自認と性的指向の違いを含め、あり方をあえて定めていない、あるいは探索・模索している状態。
「クィア」と「クエスチョニング」は混同されやすいものの、クエスチョニングとの違いは「探求の過程にあるか」「枠組みそのものを越境した包括的概念として名乗っているか」という自己認識のニュアンスにあります。クィアと名乗る人々は、定型的なラベルに自分を無理に当てはめる必要性を感じていないケースが多い点が特徴です。