世界的なソリストたちとの共演においても、単なる伴奏にとどまらないスリリングな協調関係が生まれている。ヨーロッパの名門オーケストラで首席を務めるプレイヤーや百戦錬磨のソリストたちが、静岡の舞台に立つことを心から楽しんでいる様子は、ステージ上の空気からも明白だ。
名ばかりの客演ではない。そこには、音楽の神髄を巡る対等で濃密なディスカッションが存在する。指揮者とオーケストラ、そしてソリストがひとつの有機体となって音楽を紡ぎ出す瞬間、客席には言葉を超えた歓喜が広がる。国境を軽々と越える芸術的対話が、この地で日常的に繰り広げられているのだ。