大分から上京したばかりの少女は、ただの熱狂的なアイドルオタクだった。人前に出るのが苦手で、猫背。ダンスレッスンではいつも端っこにいた。当時の劇場公演を知る古参ファンは、「まさかあの指原が、日本の芸能界のトップに君臨するなんて夢にも思わなかった」と口を揃える。
同期の渡辺麻友や、絶対的センターの前田敦子が眩い光を浴びる中、彼女は自分の「持たざる境遇」に焦っていた。容姿端麗なメンバーに囲まれ、どうすれば生き残れるのか。そこで彼女が見出したのが、自虐を交えたトーク力と、ブログでの発信だった。深夜にガラケーを叩き、ファンとの距離を縮めていく地道な作業。これが、後に彼女を救う強力な武器となる。