写真集『スキャンダル中毒』の制作にあたり、指原莉乃はプロとして極限のコンディショニングに挑んでいました。撮影現場となった米国ラスベガスの地において、名匠・細野晋司氏のカメラの前に立った彼女は、ただ露出度を高めるのではなく「光と影で魅せる立体的なシルエット」に徹底してこだわったと当時の関係者は振り返ります。
後の特番インタビューや本人の回想録によると、撮影直前の数週間は塩分や水分の摂取タイミングまで計算し尽くし、むくみを極限まで排除する調整を実施。さらに、自らのウィークポイントを冷徹なまでに客観視し、どの角度からレンズを向けられれば最も美しく見えるかを鏡の前で徹底検証したといいます。
この徹底したリアリズムが結実したのが、その後の『anan』表紙グラビアです。単に細いだけの身体ではなく、適度な皮下脂肪としなやかなインナーマッスルが共存する「大人の美ボディ」は、撮影現場のスタッフすら息を呑む完成度でした。彼女は自身の体を「生まれ持った素材」として甘受するのではなく、「自らの手で彫刻のように削り出しプロデュースする作品」として捉え直したのです。