雨竜の滝がこれほどまでに旅人を引きつける最大の理由は、手つかずの原生林と奇岩が織りなす険しい地形、そして息をのむ透明度を誇る仁淀ブルーのコントラストにあります。仁淀川の水は不純物が極めて少なく、太陽光の青い波長のみを散乱・反射させる特性を持っています。中津渓谷では川底の白い岩石と周囲の木々の緑が重なり合い、深淵部では宝石のような深い青緑色を放ちます。
散策コースのハイライトである雨竜の滝は、落差およそ20メートル。左右から迫り出す巨大な岩壁の割れ目から、竜が身をくねらせて水を吐き出すかのように激しく噴出します。その荒々しい水流が滝壺へと落ちる瞬間、無数の水飛沫が日光と交差して虹を描き出し、圧倒的なマイナスイオンと神秘性に包まれます。古くから水神が宿る「竜王の滝」とも呼ばれ、四国を代表するパワースポットとして信仰されてきた歴史も頷けます。
さらに滝の周辺には、神秘の青さを湛える「竜宮淵」や、巨岩がそびえる「石柱(せきちゅう)」など見どころが連続しています。遊歩道沿いには七福神の石像が点在し、宝探しのように神仏を巡りながら歩ける仕掛けが施されている点も、幅広い層を惹きつける大きな要因となっています。