なぜ事実ではない「退社」というキーワードがこれほど検索され続けるのでしょうか。そこにはメディア環境特有の3つの盲点が存在します。
第1に、女子アナの30代定年説・フリーラッシュの先入観です。過去、フジテレビの看板アナウンサー(加藤綾子、高橋真麻、平井理央など)の多くが30歳前後でフリーへ転身した歴史があります。そのため、「画面で見かけなくなった=フリーになったのだろう」と短絡的に結びつける読者が検索窓に打ち込んでいる実情があります。
第2に、夫の海外公演・地方公演に伴う憶測です。おばたのお兄さんが舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演や国内ツアーで長期間東京を離れる際、「山﨑アナも帯同するために会社を辞めるのではないか」という噂がネット掲示板を中心に拡散されました。実際には、実家のサポートや局の休職制度を上手く組み合わせ、東京を拠点とした生活基盤を崩していません。
第3に、まとめサイト等によるPV目的の煽りタイトルです。「山﨑夕貴、ついに重大発表?」「休職の裏にある本当の理由とは」といったセンセーショナルな見出しが、確定情報であるかのように拡散された結果、検索クエリとして定着してしまったという構造的な背景があります。